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精密板金の図面設計・作成ガイド|板金加工の製造性・コスト・品質を同時に高める書き方のポイントを解説

2026.03.04

板金図面作成のポイントとは?書き方に必要な考え方から衛生設計が重要な業界への考慮も解説  

板金部品の図面は、現場の加工手順・必要設備・検査水準までを決める“製造に効く設計”の核心です。特に精密板金は公差・曲げ回数・溶接長さ・塗装仕様の小さな指示の差が、コスト・納期・不良率に直結します。

ナサ工業ではSS・SUS・アルミ切断(レーザー)→曲げ→溶接→塗装(粉体・焼付)→検査までワンストップで対応し、図面段階から製造性の最適化をご支援しています。 また、最短1営業日発送の特急対応や試作→量産までの一気通貫体制により、突発案件にも強いのが特長です。 

本記事では、製造性を最大化する図面作成の基礎として、図面における優先順位から、曲げ設計・穴やタップの位置・溶接・表面処理・寸法公差などのポイント、量産や衛生設計に考慮して行う当社のやり方について解説します。実際に失敗しないためのチェックリストも紹介しますので、設計者が迷いなく読みやすい板金図面のガイドとして活用してください。 

1. まず決めるべき「図面の前提」――板金加工における優先順位を明文化する 

図面作成の基礎を理解する前に、まずは図面において守るべきことを明らかにしておくことが大切です。

図面冒頭もしくは図枠近傍で、以下の優先順位を一文で明示しましょう。 

  • 外観A面の定義と扱い(例:ビード不可・研磨方向統一) 
  • 機能・強度上の必須公差(例:取付穴±0.2、その他一般公差) 
  • 衛生・洗浄条件(食品・医療向けは薬品・温度も) 
  • 納期・調達条件(材料指定、代替可否、塗装色・膜厚帯) 

“何を守るべきか”が明確だと、現場判断のブレが減り、手戻り・過剰品質・コスト増を防げます。ナサ工業は**図面レビュー(製造性チェック)**でこれら前提の整備から対応可能です。 

2. 曲げ設計の基礎:回数・R・最小曲げ長さで品質とコストが決まる 

曲げ設計の基礎

曲げ回数は製造コストに直結します。板金の曲げRは板厚t×1~2を初期値に、必要時のみRを大きくします。過大Rは金型の切替や追加治具が必要となり、リードタイムにも影響します。最小曲げ長さは「板厚×係数」を下回ると割れ・ベンドマーク・精度悪化の原因になるため、図面で曲げ方向の矢印とRを明示しましょう。 

  • ヘミング段曲げは、エッジの安全性(衛生・外観)や剛性を両立させる有効手段。使用箇所・長さ・端部処理を具体的に示すと安定します。 
  • Z曲げ・R曲げを多用する場合は、板取り(歩留まり)と干渉をCAD段階でチェックし、治具の有無と順序を注記しておくと確実です。 

ナサ工業は精密板金×曲げ×塗装の一気通貫で筐体・カバー・ガードなどの量産も得意です。 

3. 穴・タップ・切欠き:位置公差は“必要箇所だけ”に絞る書き方がポイント

穴・タップの位置精度は組立性や気密性に直結する一方で、厳しすぎる公差は加工・検査コストを急増させます。図面に記載する際は、次の方針が有効です。 

  • 重要穴のみ位置公差(TP)を明記し、その他は一般公差へ 
  • タップ深さ有効ねじ長+1ピッチを目安に指定 
  • 面取りとバリ方向を明記(例:外観A面は裏バリ) 
  • スリット・肉盗みは曲げ干渉や応力集中の回避目的で寸法根拠を示す 

食品機械・医療機器では異物混入を避けるため、エッジ面取り・R化・バリ方向統一が効果的。ナサ工業は衛生・洗浄性を意識した仕上げ提案が可能です。 

4. 溶接:目的とビード処理をセットで指定する点に注意

溶接は目的(気密・強度・位置決め・外観)を先に明確化した後、方法(TIG/半自動/スポット)とビード処理(残し/削除/研磨)をセットで記載するのが鉄則です。 

  • 断続溶接で十分な箇所は「ピッチ×長さ」を明記し、過剰品質=コスト増を抑制 
  • SUS薄板歪み・変色を抑えるには入熱管理・治具拘束・順序設計が有効。ナサ工業はアルミ二重タンクなど歪み制御が難しい高難度溶接の実績があり、高気密×低歪みの両立に対応します。

スポット溶接ファイバーレーザー溶接などの工法切り替えは、外観・強度・タクトの最適解を生みやすく、量産立ち上げで特に効果的です。 

5. 表面処理・塗装:外観・耐食・洗浄性の“落としどころ”を考えて決める 

粉体塗装耐食性・耐摩耗性・膜厚均一性に優れ、厚膜(目安50~80μm)で角部の保護にも有効。一方、メラミン焼付は高い外観グロスを実現し、医療機器などの高意匠外装に好適です。ウレタン・水性・フッ素・エポキシなども用途に合わせて選択します。 

SUSの研磨仕上げ(#400/ヘアライン/バフ)を採用する場合、目の方向・境界・A面/B面を図面で明確化すると、製造と検査が安定します。シルク印刷や表示を含む場合は塗膜硬化条件印刷順序も併記すると安心です。ナサ工業は塗装・印刷まで社内完結のため、工程間のトレーサビリティ納期短縮に強みがあります。 

6. 公差戦略と検査:寸法を測れないものは作れない 

測定方法(ゲージ/三次元/ノギス)と基準面・基準穴を設計段階で規定し、重要特性(CTQ)には図面上で◆印等のマークを付与。塗装膜厚や板厚ばらつきを見込んで、嵌合クリアランスに**+0.2~0.5mmの設計余裕を持たせると、組立性と歩留まりが安定します。
ナサ工業は検査記録・塗膜膜厚管理・色差管理など数値で語れる品質保証**を標準化し、検査成績書の発行にも対応可能です。

7. 試作→量産の“設計運用”:現場での治具化・標準化・段取り最適化

試作段階では手作業前提の指示でも、量産では治具化・標準化へ置換していくことが成功の鍵です。 

  • 曲げ順序の番号付け、溶接ピッチテンプレート塗装治具の吊り位置 
  • 作業標準書の画像化検査治具の設計 
  • 板厚・材質・塗色の共通化による調達性・在庫性の向上 

ナサ工業は特急試作~量産移行を同じ体制で運用し、段取り短縮と再現性の両立を実現します。 

8. 衛生・洗浄性が重要な業界(食品機械・医療機器)への図面作成・設計配慮 

板金加工の中でも、食品機械・医療機器では、異物混入対策洗浄性が最優先となる点が一般的な業界と異なります。 

  • エッジのR化・面取りビード研磨水切り形状で残渣滞留を抑制 
  • SUS304/316の適材適所(薬品・温度・塩分条件で選定) 
  • ボルトレス化/工具レス化で分解洗浄時間を短縮 
  • 粉体塗装の膜厚管理塗膜欠け対策で衛生リスク低減 

ナサ工業は医療・食品・配電盤・車両・昇降機など多分野の実績があり、衛生設計×精密板金×塗装の総合力で支援します。 

9. 失敗しない板金図面チェックリスト(ダウンロード推奨) 

最後に、板金図面を記載する際に利用できるチェックリストを紹介します。

  • 外観A面・B面を図面に明記しているか 
  • 曲げ方向・R・最小曲げ長さは妥当か 
  • 重要穴のみ位置公差を設定し、その他は一般公差か 
  • 溶接の目的/方法/ビード処理/ピッチをセットで記載したか 
  • 仕上げ(粉体・焼付・研磨)の目方向・膜厚帯・境界の指定はあるか 
  • 測定方法・基準面・CTQの表示は揃っているか 
  • 量産に向けた治具化・標準化の想定は織り込み済みか 

10. まとめ――図面で“迷い”をゼロに|製造性を最大化する図面作製法を活用しよう 

良い図面とは、現場に迷いを与えない図面です。曲げ・溶接・塗装・検査の各工程で判断が割れる余地を潰すほど、コスト・品質・納期は安定します。
ナサ工業は**図面レビュー(無料・製造性診断)
を通じて、設計意図を守りながら製造性と調達性を最大化します。まずは図面・仕様(材質・板厚・数量・仕上げ・希望納期)**をお送りください。最短リードタイムと改善提案をお返しします。 

 

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■ お問い合わせ・ご相談 

精密板金・筐体製造・金属塗装・溶接に関するご相談は、図面1枚からお気軽にお問い合わせください。
 

▼ 相談できる内容 

  • 製造性の改善提案 
  • コストダウンのポイント整理 
  • 板金加工・溶接・塗装の最適化 
  • 試作~量産立ち上げの課題整理 
  • 特急(最短1営業日)での対応可否  

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